最高の暇つぶし『乃木坂46ドラフト会議2019』を開催した。
乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE・3日目が開演される約2時間前、決戦の幕が切って落とされた。『乃木坂46ドラフト会議2019』である。
これは、予定よりも早く現地に着きすぎてしまい、あまりに暇であった為に考案した史上最高の暇つぶし方法である。恐れずに言うとクダらないしおバカにもほどがあるし、生産性の欠片もないのだが、だからこそ楽しめるものなのだ。イノベーションとは、暇な時こそ生まれるのである。
乃木坂工事中においても西野七瀬対白石麻衣でドラフト会議が繰り広げられていたが、あれと似たようなものだと思っていただければと思う。しかし、私たちのドラフト会議は普通のそれとは若干異なる。私たちのドラフト会議は、それぞれ10人を選抜し、最終的にサッカーをする(頭の中で)。なぜ10人かと言うと、私が混ざって一緒にサッカーをするからだ。
ルールは以下の通り。
ドラフト会議はイオンモール大阪ドームシティにて寿司を食いながら、私とその相方の2人で実施された。結果的に、最高に盛り上がり、ライブ前に意気が高まったことは確かである。
というわけで、私のオーダー表とその結果が以下である。
お互いの推しメンの1人が生田絵梨花ということもあり、これはなんとしても獲得しなければならなかった。なにせ、私は生田絵梨花さんが第一であったし、これを獲得しないことにゲームは成り立たないと言ってもいいくらいであった。それほどの熱意を持ってファーストジャンケンに臨み、見事に彼女の交渉権を獲得したわけである。良かった、本当に良かった。
代わりに、これもまた競合が予想された山下美月を失うことになったが、これはもう致し方ない。メッシを獲れば、クリロナは失うのである。
で、最大の損失は桜井玲香である。前回の記事であれだけ桜井玲香について情熱を持って述べたのに、その彼女を奪われてしまった。これが痛い。私の構想では桜井玲香ほどアンカーが似合うプレーヤーはいなかったし、彼女がいて初めて成り立つチームに仕立てあげようと考えていたからだ。だったら彼女をファーストチョイスにすべきなのだが、生田絵梨花さんという欲望に屈した。
とはいえ桜井玲香以外については順当にメンバーを確保できたし、なかなか満足度の高い選抜メンバーとなったわけである。特に私が好きな北野日奈子・寺田蘭世・大園桃子・井上小百合を獲得できたのは大きい。最近とんでもなく可愛くなっている堀未央奈を逃したのは痛いが、それでも充分な選考となったであろう。
問題はここからで、選抜した10人をどのように配置するのかが最も重要なステップになってくる。ここで初めて監督しての力量が試されるわけだ。
これはれっきとした真剣勝負。そうである以上、絶対に負けられない戦いがそこにはある。私は、勝つためのフォーメーションを敷いた。
相手の陣形次第で攻撃的にも守備的にもなれる、柔軟性の高い3-4-2-1をチョイスした。大エース齋藤飛鳥を1トップに据えて、北野日奈子と寺田蘭世という勢いのある2人をシャドウに置いた。アンカー桜井玲香を逃してしまったため、そこはオレが補填してみせる、生田絵梨花さんと。また、キーポジションの1人であるセンターには、闘える井上小百合を置くことにした。なかなか期待できる陣形である。
サッカーが魅力的である理由は、それぞれがそれぞれの場所で魅せることができることだ。グループアイドルのダンスとなるとどうしてもセンターが主役となりがちであるが、サッカーにおいてはどのポジションも極めて重要であり、まさに適材適所な配置が必要になってくる。
とはいえサッカーにも、多くの人に注目されるポジションがある。いわずもながフォワードである。やはり点を取ってこそサッカーということもあり、どうしても点取り屋であるフォワードに目が行きがちなのだ。だからこそ、そこにはエース格を置きたい。そう、齋藤飛鳥である。
で、その目線は相手も同様であった。
予想通りに桜井玲香をアンカーに据え置いてきた。ずるい。更にいうと、次期エースとも見れる山下美月と白石麻衣を2トップに置くというなんとも贅沢な陣形だ。隣にヤツの推しメンである斉藤優里を置いているという点では私の目論見と一致するが、わざわざ「ユウリ」と書いていることに絶妙なキモさを感じる。
さて、サッカーとは11人のスポーツであるが、正式には22人である。22人揃わねばゲームは成り立たない。そう、相手チームと戦わないことにはサッカーと言えないのである。つまり、この2チームでサッカーをするのだ。
こういうことである。陣形を合わせて図にするだけで、我々がどれだけ幸せになれるかとうことが理解できるだろうか。自チームが乃木坂46のメンバーだらけで、なんと相手も乃木坂46のメンバーだらけである。アイツだけが本当に邪魔だ。
当初の構想ではアンカーに桜井玲香を据え置き、その前にオレと生田絵梨花を据え置く予定だった。後ろに桜井玲香がいると安心があるし、振り向いたら桜井玲香のお顔を拝見できることに幸せを感じるからである。しかしなんの幸運か、前方に桜井玲香がいるではないか。美人は3日で飽きるというが、少なくとも私は桜井玲香の顔を見続けても飽きない自信がある。
私のポジション的には上図が主な関係プレーヤーとなってくるのだが、なんとまあ天国である。後ろを振り向けば白石麻衣と山下美月という大エースがいるし、左には大園桃子もいれば堀未央奈もいる。
さて戦術的な話に移ろう。この陣形の組み合わせになると、それぞれ鍵を握るプレーヤーが出現してくる。
それぞれのマッチアップ(1対1で自分がマークする相手選手のこと)する選手は上図のようになる。私はゆったんとマッチアップすることに大変な幸福を感じるのであるが、アイツに至っては生田絵梨花さんである。ズルすぎる。
さてこのように示してみると、誰が浮いていることかが分かる。そう、自チームは井上小百合で、相手チームは桜井玲香が浮く(フリーである)ことになる。まあ相手がどういう守備体形を敷いてくるか、はたまた自分たちがどのようなサッカーをしたいかによって状況が変わってくるが、やはり井上小百合はキープレーヤーになる。
攻撃時は井上・佐藤・新内の3人に加え、高山一実を使って白石と山下の守備をうまくかわしていく。中盤では北野・寺田がいかにスペースを掻い潜れるかが勝負の分け目となる。相手には強力な桜井玲香が控えているが、そこをどうやって破っていくかに掛かっている。
まあ攻撃はあまり気にしなくて良い。私はこの勝負に絶対勝たなくてはならない。つまり、失点は絶対にしないことを第一に考える。すなわち守備的な戦術を主とする。どういうことかというと、ドン引き+カウンターという我慢の戦術を用いる。上図では松村沙友理に齋藤飛鳥をブツけているが、桜井玲香に齋藤飛鳥をブツけるのである。
つまりこうである。桜井玲香に加え、白石と山下という強力2トップには絶対にボールを渡さないように、我々10人はスペースを消す。勝つためには、我々はウズベキスタンにもトルクメニスタンにもなる。おかげで相手はまるで日本代表のように、ボール支配率は上昇するが、必ず攻めあぐねるだろう。この戦術のおかげで私はさらなる天国を味わうことになるが、決してそれを目的としているわけではないことを理解してほしい。とはいえみんなで守ってみんなで攻めるというのは実際結構楽しいし、チームとしての雰囲気もよくなるものである。
さてここで相手はどうするだろうか。最もオーソドックスな戦術は堀と与田を両翼に広げ、サイドから局所的に数的有利を作ることであろうが、私は松村沙友理が天国ゾーンに突っ込んでくれると信じている。そこを上手く奪取できれば、あとはカウンターでズドンだ。北野と寺田はスピードも十分。トドメは齋藤飛鳥にお任せしよう。
我々2人はそれなりに王道メンバーが好きだった為に、最初はオーダーが被って大盛り上がりである。もちろん、後半はそれぞれの好みが段々と別れていくため競合することは無かったが、相手の好みを知れて面白かったりする。歴代メンバーを入れるのもアリだ。1対1でも十分に盛り上がるが、人数が増えればなお盛り上がるだろう。また、我々はサッカー好きである為にサッカーを種目として選んだが、野球でもバスケでもフットサルでもなんでも盛り上がると思われる。特にスポーツが好きでなくとも、次期シングルの選抜メンバー、ならびにフォーメーションを選ぶだけでも充分に楽しめる。暇な人はぜひ友達とやってみてほしい。本気でやれば、半日は余裕で過ごせる。なんなら、これをウイイレやパワプロでやるのも格別に楽しいだろう。