傷鴨日記

自分の人生を歩み、人の為に生きる。

「可愛い」という人的資本 ー乃木坂46を事例にー

これからの時代は「個人の時代」とか「生涯現役」とか「人生100年時代」とか、いろんな言われ方をしている。

それに伴い、今、我々が最も注目すべきは人的資本である。

今回はこの人的資本を、私の大好きな乃木坂46と交えて解説していきたい。

 (※乃木坂46の画像はAmazonリンクです。クリックしないでね)

1.人的資本とは何か

人的資本とは「あなた自身が持つ能力を資産として捉えた経済学的概念」と言われたりしてるが、要するにあなたが持つ能力やスキルである。

学歴や年齢、資格や特殊能力、健康。あなたが持つあらゆるものが人的資本になる。

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そして人的資本は、お金という金融資産に変換できる。これが一番のポイントである。

私たちのような一般的なサラリーマンは、自身の人的資本を労働市場に投じて金融資産に変換している。もっと厳密に言えば、就職した会社に投じて金融資産に変換している。これを退職まで続けて金融資産に変換し尽くし、人的資本は消え去る。残った金融資産(退職資産)で老後を生きていく、というのが一般的な人生であった。

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これまでは終身雇用が成り立っていたおかげで、自身の人的資本など大して気にする必要が無かった。

しかし今は全く状況が異なる。いつ会社から放り出されるか分からない。いつ会社が倒産するかも分からない。しかも、予想以上に長生きして退職資産が無くなるリスクだってある。

「人的資本」については以下で詳しく述べているため、参考にどうぞ。

参考:将来の不安を無くす、家計版バランスシートを作成する方法。 | キズマガ

 

2.人的資本を成長させる

じゃあどうすべきか。人的資本を常に維持する、あるいは成長させる必要があるということだ。

おっさんになってもジジイになっても人的資本が余り続けていれば、それを金融資産に変換し続けることで生きていくことができる。要するに稼ぐ力を常に維持しておけば良い。これが生涯現役の大前提となる。

 

今の時代、人的資本の種類も拡大方法も、すべてが潤ってきている。

インターネットや書籍を通じて、いくらでも新しい情報や知識を入手できるからだ。

ジジイになっても人的資本を成長させることができる。これは今までの定説(人的資本は退職してゼロになる)を覆すイノベーションである。

 

そして、人的資本を投入する市場も潤ってきている。今までは多くの人が会社に依存してきた。しかし今は違う。ブログやYoutubeなど新しい市場が生まれているし、副業サービスも拡大している。どこに自身の人的資本を投じるかは自分次第でいくらでも変えられるのだ。

 

私のような若者ほどリスクは少なくチャンスも多い。その分、今いる会社に満足してダラダラと働くのではなく、人的資本の強化に努めなければならない。 

専業主婦や子供、住宅や車といった夫妻に囲まれてしまった人は、一度自分の人的資本が充分なのかをしっかりと試算したほうがいい。遅くなるほど大変な状況に陥る。

 

3.「可愛い」という人的資本

金融資産に変換できる人的資本は多様化している。昔は学歴や高度な資格が年収を強く作用していた(もちろん今も)が、今では色々な人的資本が存在する。

 

「可愛い」あるいは「カッコいい」はまさに人的資本の一種であり、そして非常に強力だ。実際、美貌な人ほど年収も高いといったデータも出ていたりする*1

そこで今回は「可愛い」を例に挙げよう。

 

「可愛い」という人的資本を投じれる市場は数多く存在する。アイドル、風俗・キャバクラ、モデル、婚活、挙げればキリがない。しかし、普通にサラリーマンとして生きたとしても「可愛い」という人的資本は効力を発揮するだろう。

 

そして今回事例として挙げる乃木坂46は、「可愛い」という人的資本を軸としたビジネスモデルを形成している、極めて優れたアイドルグループである。これはビジネスオーナー、そしてアイドルという従業員(個人事業主)双方の視点からしても、優れたモデルと言っていい。

 

4.「可愛い」をお金に変える、チャネルの多角化

秋元康は「可愛い」という人的資本を極限にまで高めた天才だろう。握手会という「可愛い」を存分に発揮できる市場を開拓し、見事に莫大なお金を稼いだのだ。

また、アイドルの露出機会が多様化しているのは秋元康や運営陣の功績が大きい。モデル・グラビア・広告・ドラマや演劇、あらゆる市場で「可愛い」をお金に変えることができるため、そこに目をつけた彼らに私たちファンは感謝しなくてはならない。あざっす。

 

乃木坂46の優れたところ。それは、「可愛い」を売りにしている彼女たちを使い捨てるのではなく、新しい人的資本の構築(すなわち育成)に徹しているからである。乃木坂46というブランド力を活かしたチャネルを用いて、彼女たちの新しい可能性を見出してあげているのだ。

 

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乃木坂46から初の小説家デビュー! 高山一実『トラペジウム』が大幅な加筆修正を加えて単行本で登場 – 日刊ビビビ

 

白石麻衣は「美しい」「スタイルがいい」といった人的資本、若月佑美は「演技ができる」、高山一実に至っては「言語的知能」を見事に活かしている。

そうして彼女たちの人的資本が最大化された、あるいは人的資本価値が乃木坂46の価値を上回った時、「卒業」という最大のビジネスを利用して上手にお金を稼ぎ切ってから、彼女たちを見送る。Win-WInすぎる。逆に、自らの人的資本をあっさりと手放した橋本奈々未は、伝説すぎる。

 

卒業は「高く売れる時に売る」という意味合いで、サッカーの移籍市場によく似ている。

そういう意味で、芸能界はもうちょっと流動性が増せば良いなと思う。SMAPという莫大な人的資本を見放す結果になったジャニーズは、芸能界の没落を象徴する良い失敗例になるだろう。

 

また、乃木坂46では人気を得られなくとも別の才能が開花した例だってある。アンダーメンバーが生き生きと活動できるのは、まさに運営陣の功績が大きい。上手く育ってアナウンサーになった斎藤ちはるとかを見ると、本当に可能性が広がったなと思う。

人的資本を1つに集中した時のリスクは、それが大した金融資産にならなかった時に困るということだ。ほとんどのプロスポーツ選手はまさにこのケースであり、それに比べて乃木坂46は別の道を作ってくれるため、受け皿を用意してくれるだけ優しい。

 

酷使・パワハラで地方アイドル自殺・・・事務所は「辞めるなら1億円支払え」 : J-CASTテレビウォッチ

 

これが弱小のアイドルグループや個人アイドルでは話が変わってくる。ブランドもチャネルもなく、使い倒されて終わってしまう(可愛いという価値が消え、その他の資本が無い)可能性だってある。

そう。怖いのは、「可愛い」という人的資本は突如として価値が落ちるのである。基本的に「可愛い」は、一定の年齢を越えれば価値が落ちてしまうのだ(永作博美は稀少すぎる)。だからその前に稼ぎ切ってリタイアするか、別の人的資本を手に入れるかを考えなくてはならない。

なので自分に「可愛い」という人的資本があるなと思っている読者は、自分がどういう戦略を用いてその資本をお金に変えるか、あるいは別の人的資本を育てるかを考えた方が良い。そういう意味で坂道グループのオーディションを受けるのは、非常に良い選択肢だと思うで。

 

5.生田絵梨花という、人的資本のバケモン

乃木坂46にて人的資本が最も最大化されているのは誰だろうかというと、やはり生田絵梨花だろう。もはや彼女はバケモンであり、今すぐ卒業してもなんら問題ないように感じる。しかも、未だ21歳。

おそらくこれほどの宝はいない。運営陣としても、彼女をどのようにお金に変えるか悩ましいだろうな。

 

一方で乃木坂46の運営陣が抱える一番の悩みは、ライフサイクルをどのように長期化していくか、である。

人的資本に頼るアイドル業界の一番の弱点がこれ。可愛いはいずれ価値が落ちるということだ。そしてその前に新しい「可愛い」を見つけなくてはならない。AKB48は大失敗だろう(※主観)。

西野七瀬という巨大な人的資本を失うことになり、白石麻衣を筆頭にこれから卒業ラッシュを迎える。齋藤飛鳥生田絵梨花はしばらく所属するだろう。しかし問題は、これらバケモンを続けて生み出せるかどうかである。

理想は、リクルートみたいな会社になること。要するに、長期的に稼ぎつつ多彩な人材を輩出すること。それは、2期生や3期生が主力となる今後に期待しよう。

 

6.西野七瀬はどうするか

我が推しメン、なあちゃんは今後どうするのだろう。というのがめちゃめちゃ気になる。というのも、白石麻衣より先に卒業することにやや驚いたからだ。

客観的に見て、白石麻衣の方が人的資本が大きい。おそらく彼女は30代〜40代になっても「美しい」という資本でモデルとしてやっていける、気がする。

西野七瀬は、どうだろう。もちろん彼女の人的資本もデカい。しかしながら「元エース」という資本があまり通用しないのはAKBが証明してしまったもんだから、やや心配である。

 

私としての理想はもちろん女優としての成功であるが、選択肢はいくつかある。本田翼みたいにYoutuberになるのも良いし、「可愛い」という資本を婚活市場に投入してリタイアするのも合理的な選択だろう(ゴーリキー石原さとみみたいにね。ファンとしてはヤダけど)。それはなあちゃんの選択次第だし、彼女とプロデューサーの力量に委ねたいと思う。

いずれにせよ卒業後にどうなっていくのかは非常に楽しみだし、これからも応援したい。

 

7.「可愛い」は作れる。

さて、ここまでは乃木坂46という我々にとっては特殊な世界を事例に挙げて述べてきたが、我々一般ピーポーにとっても縁のない話ではない。

「可愛く」生まれてきたあなたは、良い容姿に恵まれたことに感謝して、それをどうやってお金に変えていくかを真面目に考えてみよう。

昔はキャバクラや風俗が主流だったし換金性も高いが、やはり世間的にちょっとアレである。しかし今は、これまで話してきた通り市場が多様化しているため、いろんな可能性がある。「可愛い」を上手く利用してほしい。

 

また、「可愛い」は作れるということも証明されてきている。

あらゆる手段を用いて「可愛い」容姿を作ることだってできる。また、別の可愛いで勝負することだってできる。何も容姿に限らないのだ。

可愛いと色んな嫉妬に遭うだろう。特にセクハラ・パワハラは常態化しているし、できれば被害にはあいたくない。ならばそれを回避できる換金方法を考える。それができればあなたの資本は豊かになり、幸福度も上がる。

 

「可愛い」「かっこいい」に可能性を感じないなら(私だ)、それを作るように努力するか、素直に別の人的資本の増強に努めよう。